こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。前にも書いたのですが最近提案書のデザインを依頼される事が結構多いです。それで今回は実際に僕が手を動かして提案書を作りながら「これが入ってると提案書が採用される確率上がるだろうなぁ」と思うポイントを今回書いていきたいと思います。
その1.イベントや商品ロゴを作る
まずはこれです。提案書が新商品やイベント、新サービスの提案なら架空でもいいのでロゴを作って入れてみる事をおすすめします。不思議なものでロゴマークがあるだけでかなり「本当にある商品(サービス)」感がすごく出ます。これが出ると提案に現実感が出てくるのでおすすめ。「現実感がある」というのは提案上では「説得力がある」に近いので、ロゴは作れるととても良いと思います。現在、この事に気づいている人は多くない感じがするので特におすすめかもしれません。
その2.商品イメージ図を作る
次はこれ。その1に近い部分がありますが、提案する物が商品なら商品のイメージ図はあった方がいいです。なぜなら提案される商品が目に見えた方がいいからです。「いま提案段階なのに商品なんかないよ」という事もあるでしょうが、その場合はCADみたいなので商品イメージ図作るとか、写真合成で近い物を作るとか、商品デザインしたラフスケッチを載せるとかとにかく「商品はこれです」という物が見える事がとても大事です。
なぜ物が見えるのが大事かというと、提案書の文章だけの説明だと「このボタンが」や「ここの素材が」と言われても想像が湧きにくいのですが、パッと写真やイラスト、CGなどの図で見せると一瞬で「ああ、こんなのができるのね」とすぐに分かります。
この「理解と想像させる力」が文章は苦手なのです。逆に写真やイラストはこういう部分が非常に得意なので商品イメージ図はあった方が絶対良いです。これがあるだけで細かな商品説明はいらなくなりますし、1ページ商品写真だけのページにしたり華やかな提案書になっていきますよ。
ちなみに提案する物がサービスやイベントの場合は、先述した「ロゴ」を入れてまず現実感を出す事。その次にサービスなら使用工程のイメージ写真を入れる、イベントなら開催したい内容に近いイベントの写真を入れる事によって提案書に「理解と想像させる力」を加える事ができます。
その3.グラフや表は綺麗にデザインする
これはそのままですがグラフや表は綺麗に作りましょう。よく営業の方が作るパワポの提案書では見にくい事が多いです。たかがグラフなのですが、実は提案書中に登場する機会も多く、グラフが汚いと全体が汚い提案書だなぁという印象を受けます。なので、グラフと表も気を抜かずに綺麗に作った方が良いです。
グラフを綺麗に作るコツは、文字と罫線の間を広めに取ること、グラフの色は提案書で既に使っている色を使用して、色数を増やさないように意識すること。この2つだけでも結構全体がまとまるのでぜひ意識して作ってみてください。
その4.商品・サービス説明で難しい部分はデザインして図にする
先程のグラフや表は綺麗にデザインするに近いですが、商品・サービスの説明をする上で難しい部分は思い切って図やイラストにしてみましょう。人間はまだ見た事ないもの、知らない事に対してはなかなか理解が進まず説明が難しい事も多いです。それを提案で言葉だけ、文章だけで説明するのはとても難しいです。なのでここは思い切って図にしてしまいましょう。
概念の説明が必要ならイラストにしてみる、サービス工程の説明なら図で順を追って説明してみる、ベネフィットの説明なら使用後のイメージを写真にしてみるなどなど、文章の説明に図や写真を加えるととても理解しやすくなります。
また、提案を受ける側も文字だけより図が入っていた方が興味を持って理解しようとしてくれるのは間違いありません。「難しい事ほど写真やイラストを使って簡単に説明する」私はこれを提案書作りの上で大事にしていまして、これができると提案のウケも良いです。ぜひ実行してもらいたいポイントです。
その5.提案書全体のイメージを決めて、全ページそのイメージに沿うように作る
最後にこれです。提案書を作り始める際にどんな提案書にするのか?イメージを決めてそれに沿うように作りましょう。営業の方が作るパワポによくあるのが各ページごとに思いつきで色を入れたりイラストを入れたり、謎に凝ってしまう部分を作ったり。こういうことをすると提案書全体が雑多で素人っぽくなります。また、雑多になる事により提案意図が伝わりにくくなるのでやめましょう。
最初にイメージを決めて最後までそれに沿って作る。これだけでかなりまとまった提案書ができるのでぜひ意識して作ってください。やはり提案書はまとまっている方がかっこよくて印象も良いですよ。
以上、本日はデザインでの提案書が採用される確率上がるポイントの説明でした。昔から提案書は「営業が作る物」というイメージが強く、意図が不明瞭になってしまっている提案書が数多くありましたが、最近ではベンチャー企業などでは提案書もデザイナーが作る事が増えてきています。そうなるとやはりデザイナーが作った物の方が見栄えも良く情報整理もされているので提案意図も格段に伝わりやすくなります。
そういった情勢もありますので、提案書もできるだけ分かりやすく魅力的にデザインする事が採用への大きなポイントになるのではないかと思います。
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