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執筆者の写真halfmoonjourney 小川

ベンチャーがデザイナーを雇うタイミングとは?できるだけ具体的に書きます。

最近気付いたのですが、ここ何年もの間お付き合いさせていただいてる企業様はベンチャー企業様が多く、いろんなベンチャー企業を見てきました。そこで今回は「ベンチャーがデザイナーを雇うタイミングっていつ?」ということを書いていきたいと思います。一般的にはデザイナーを雇うタイミングって分かりづらいようなので、デザイナーが思うデザイナーを雇うタイミングという、ややよくわからないお題目で書いてみたいと思います。


起業初期は業種による

まずは起業したばかりの頃です。この頃は完全に業種に寄って別れると思います。


アプリとかSaasとかWEBサービス系

必要です(迫真)特にアプリとSaasの場合はUIデザイナーをきちんと探すべきです。エンジニア採用のようにお金をかけて腕の良いデザイナーを雇うべきだと思います。アプリもサービスも初対面は重要です!人付き合いでもそうなように、初対面がダサかったりやばかったら今後のお付き合いの確率は減るように、それはアプリでも同じです。必要投資と見るのが正解だと思ってます。


Tシャツとかお菓子とか小物とか物売る系

こちらは「必要度:中」くらいかと思います。グラフィックデザイナーとかメインビジュアルに強い系がいると心強いと思います。やっぱり商品見て「欲しい!」と思わせるのが重要なので、それなりに魅力的にビジュアルを作れるデザイナーがおすすめです。


BtoB系

こちらは「必要度:小」だと思ってます。BtoBだとシステムの完成度とかその業界に強い営業が大事なので初期では正直デザイナーが不要なこともあると思います。



起業中期

起業がうまくいって何年か会社が続くようになるとサービスや商品以外の面でデザイナーが必要になることが多いなぁと思っています。特に広報(採用広報)が使う各種SNSでの広告、イベントの際の告知ビジュアルや会場のデザイン、ブログのヘッダーなどで恒常的にデザインするものが出てくるタイミングです。その他にも展示会に出展する際のブースデザインとか。会社によってはロゴとかブランディング(CI/VI系)を定めることもあるので、その辺でデザイナーが入ってきます。なんだかんだどんな企業でもデザイナーが欲しいなぁと思うタイミングになると思います。人数的には大体社員数が20名を超えると1人くらいいることが多いイメージです。



起業後期

後期といっていいのかわかりませんが、社員が80人いるとか100人超えたみたいな時期を後期と言ってます。このタイミングになるとベンチャーならほとんどデザイナー雇ってる企業様が多いです。しかもアートディレクター、グラフィックデザイナー、UIデザイナー、WEBデザイナーと各種専門を分けてしっかりデザイナーを雇っているイメージです。もはや貫禄すらある状態ですが、やはりしっかり専門ごとのデザイナーを雇える企業は隙なしと言った感じで、アプリ・サービスサイト・印刷物・展示 とどれを見てる一定以上のクオリティのあるデザインを展開し、見栄えはもはや大企業といった感じです。ここまでしっかりしてると経営の方含めて「お見事!」と思います。



以上、ざっとベンチャー企業がデザイナーを雇うタイミングを、僕の経験を元に書いてみました。デザイナーに対して「デザインなんか役にたたねぇよ!」的な事を言う方もいるんですが、大企業を見てみればわかるように、ほとんどの大企業は自社の情報発信をきちんとデザイナーを通してちゃんと発信しています。逆を言えば「企業が成長するタイミングでみんなデザイナーが必要な時期がきた」とも言えるので、デザインをコストだけの目線で見るのではなく、うまく自社に取り込んでいくのが良いんじゃないかなぁと思います。


(追記)

その他デザイナーを雇うタイミングですが「自社の製品と似た機能で同価格帯」の製品がある場合、それはデザイナーを雇うタイミングです。差別化が必要というか、同じ性能で同じ価格だと純粋に「デザインの良い方」が選ばれがちだと考えています。(だって同じ金出してわざわざダサい方買わないじゃん。)

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